ウィーン少年合唱団来日!初の日本人団員も
ガイド:上野 緑子
掲載日:2007年04月17日
今年も「ウィーン少年合唱団」の季節がやってきました。
(C)Lukas Beck
4月23日から6月17日にかけ「ウィーン少年合唱団」が来日し、全国各地で公演を行います。今年は、団員の中に日本人の少年や日本とオーストリアのハーフ4兄弟の3男と4男も来日する予定です。
ウィーン少年合唱団の生い立ち
今から500年以上前の1498年、オーストリアの皇帝は、宮廷楽団の中に6人の少年が含まれるようにと厳命し、それがウィーン少年合唱団の礎となりました。1918年まで、合唱団は、宮廷の求めに応じて宮廷のためだけに歌っていました。
宮廷少年合唱団が共に演奏した音楽家には、例えば、モーツァルト、ブルックナーなどがいます。そして、シューベルトは団員として、ハイドン兄弟は補欠として歌っていました。
1921年に宮廷少年合唱団はウィーン少年合唱団となり、慢性的財政難から、王宮礼拝堂以外でもコンサートを開くことになり、ヨーロッパだけでなく、アメリカ合衆国、オーストラリア、南アメリカでも歌うことになりました。
ウィーン少年合唱団の活動
10歳から14歳の約100名のメンバーは全員アウガルテン宮殿で全寮制の生活をし、ハイドン、モーツァルト、シューベルト、ブルックナーという合唱団にゆかりのある作曲家の名がついた4つのグループに分かれて活動。宮廷音楽家としての伝統を受け継ぎ、制度となっている宮廷礼拝堂での勤務も重要な役目の一つです。1年のうち9~11週間を、世界各国への演奏旅行に費やしています。毎年ほぼ300回のコンサートを開き、50万人の観客を集めています。今回、来日するのはブルックナー組の25名。
ウィーン少年合唱団の学校と寄宿舎
(C)Lukas Beck
ウィーン少年合唱団は、独自の寄宿舎と学校を持っています。ほぼ250人の子どもたちが、ウィーンのアウガルテン宮にある学校で学んでいます。幼稚園と小学校で、少年少女は、幅広い音楽及び一般教育を受けており、最も才能ある少年たちが、10歳から少年合唱団に受け入れられます。オーディションは厳しく試用期間もあるそうです。
ギムナジウム(ヨーロッパの教育機関)では、授業は小グループに分かれて行われ、自由時間には、様々なことが行われています。遠足、美術館訪問、映画や芝居、オペラの鑑賞、そして(ポップ・ミュージックも含めた)コンサートに出かけたり、サッカー、バスケットボール、バレーボール、野球、フェンシング、水泳などを行っています。
自ら問い合わせて入団した
初の日本人団員カイ・シマダくん
カイ・シマダくん (島田維佳) (C)Lukas Beck
1994年生まれの13歳。2004年、10歳の時、ウィーン少年合唱団のコンサートを聞いて感動したカイくんが両親にも内緒でプログラムに載っていた連絡先に問い合わせをしたところ、ウィーンでテストを受けるようにと返事が来ました。そして、オーディションを受けに行き、入団することができました。
とてもしっかりしているカイくんですが、日本では、アミューズメントパークに行くことを楽しみにしているようで、やはり、13歳ですね。好きな音楽はロックだそうです。
辛かったことは、最初、ドイツ語ができなかったことで、歌詞の内容が分からず、丸暗記するしかありませんでした。食事も慣れるのに時間がかかったということです。そんなカイくんも今では、シュニッツェルが好物で、ドイツ語ももちろん話せるようになっているということです。
今回、日本の皆さんに歌うところを見てもらえることをとても楽しみにしているそうです。
資料來源:http://allabout.co.jp/children/infanteducation/closeup/CU20070418A/index2.htm
- Jan 31 Thu 2008 17:57
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